ひとことで言うと
「通い」「泊まり」「訪問介護」「訪問看護」の4つを、ひとつの事業所・ひとつの契約・同じスタッフでまとめて受けられるサービスです。
使う量や組み合わせは、その時の体調やご家族の事情に合わせて、そのつど変えられます。
介護保険のサービスのひとつで、要介護1〜5の認定を受けている方が対象です。 「複合型サービス」と呼ばれることもあり、現場では略して 「かんたき」 と呼ばれています。
なぜ、こういうサービスがあるのでしょうか
これまでの介護保険サービスは、種類ごとに事業所が分かれていました。
これまで、よくあった困りごと
- デイサービスはA社、ヘルパーはB社、訪問看護はC社、ショートステイはD施設……と契約先がばらばら
- 体調が変わって回数を増やしたいとき、ケアマネジャーを通じて各社に空きを確認する必要があり、時間がかかる
- ショートステイは何週間も前から予約が必要で、「今日、急に」には対応してもらいにくい
- 行く先ごとにスタッフが違うので、ご本人が混乱してしまう
- 使った分だけ費用がかさみ、月末にいくらになるか読めない
これらをまとめて解決するために作られたのが「小規模多機能型居宅介護」で、そこに訪問看護(看護師による医療的なケア)を組み込んだものが「看護小規模多機能型居宅介護=かんたき」です。
だから、かんたきはこうなります
- 契約は1つの事業所と1本だけ
- ケアプランを作るのも、実際にケアをするのも同じチーム。相談から実行までが早い
- 「今夜泊まりたい」も、空きがあればその日に対応できる
- 通いも訪問も泊まりも同じ顔ぶれのスタッフ
- 介護保険の基本料金は月額の定額。使う回数が増えても基本料金は変わらない
4つのサービスの中身
1. 通い(デイサービスにあたる部分)
送迎つきで事業所にお越しいただき、日中を過ごしていただきます。体温・血圧などの体調確認、ご入浴、お食事、レクリエーション、機能訓練など。定員は1日15名です。
車椅子・ストレッチャーのまま乗れる送迎車があります。延長料金や追加の加算はかかりません(延長時のお食事のみ実費)。
2. 泊まり(ショートステイにあたる部分)
通いの延長で、そのままお泊まりいただけます。定員は1日9名。空きがあれば当日のご相談にも応じます。
「熱が出た」「ご家族が急に家を空けることになった」「介護している方が体調を崩した」——そうした急な事情に対応できることが、かんたきの大きな役割です。
3. 訪問介護(ヘルパーにあたる部分)
ご自宅にうかがい、ご入浴・排せつ・お食事のお手伝い、身のまわりのことをお手伝いします。「朝だけ10分」といった短い訪問も、必要に応じて組み立てられます。
4. 訪問看護(かんたきならではの部分)
看護師がご自宅にうかがい、健康状態の確認と医療的なケアを行います。ここが、通常の小規模多機能型居宅介護とのいちばん大きな違いです。
お薬の管理、床ずれの処置、点滴、たんの吸引、カテーテルや胃ろうの管理などに対応します。急な変化があったときは24時間ご連絡いただけます。
ほかのサービスと、どう違うの?
いま使っているサービスと見くらべていただくと、違いがはっきりします。
| できること | デイサービス | ショートステイ | 訪問介護 | 訪問看護 | かんたき |
|---|---|---|---|---|---|
| 日中を預かってもらう | ○ | − | − | − | ○ |
| 泊まる | − | ○ | − | − | ○ |
| 自宅に来てもらう(介護) | − | − | ○ | − | ○ |
| 看護師の医療的ケア | △ | △ | − | ○ | ○ |
| 急な当日の相談 | △ | 予約制 | △ | △ | ○ |
| 夜間・休日の連絡 | − | − | − | ○ | 24時間 |
| 契約する事業所の数 | 1 | 1 | 1 | 1 | まとめて1つ |
| 介護保険の料金 | 使った回数分 | 使った日数分 | 使った回数分 | 使った回数分 | 月額の定額 |
| ケアマネジャー | これまでの居宅介護支援事業所のケアマネジャー | 事業所の専属ケアマネジャー | |||
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※ デイサービス・ショートステイの医療的ケアは、施設の体制によって対応できる範囲が異なります。
正直にお伝えしておきたいこと
良いことばかりではありません。かんたきに登録すると、次のような変更が生じます。ご契約前に必ずご説明しますが、先に知っておいていただきたい点です。
① ケアマネジャーが交代します
登録後は、かんたき「までっこ」の専属ケアマネジャーが担当します。長くお世話になった方と離れるのは寂しいことだと思います。
一方で、ケアプランを作る人とケアをする人が同じになるため、状態が変わったときの調整がとても早くなります。これまでの経過は、前のケアマネジャーからしっかり引き継ぎます。
② 併用できないサービスがあります
かんたきは通い・泊まり・訪問をまとめて含むため、ほかのデイサービス・ショートステイ・訪問介護・訪問看護との併用は原則できません。
併用できるもの:訪問リハビリテーション/居宅療養管理指導/福祉用具のレンタル・購入/住宅改修など。個別の事情によって扱いが変わることもありますので、お気軽にご確認ください。
③ 要支援の方はご利用いただけません
かんたきは要介護1〜5の認定を受けている方が対象です。要支援1・2の方はご利用いただけません。区分変更をご検討中の場合は、ご相談ください。
④ 定員があります
登録定員29名、通い1日15名、泊まり1日9名という上限があります。回数の制限は設けていませんが、その日の状況によっては調整をお願いすることがあります。
こんな方に向いています
ご本人のこと
- 退院することになったが、自宅での生活に自信がない
- 病気が悪くなっても、病院ではなく自宅や地域で過ごしたい
- がんの末期、または老衰などの終末期にある
- 胃ろう・在宅酸素などの医療器具を使っている
- 認知症があり、環境が変わると不安が強くなる
- 入退院を繰り返していて、そのたびに調整が大変
ご家族のこと
- 介護している家族が高齢、または病気を抱えている
- 仕事や介護の事情で、日によって必要な支援が変わる
- 夜間や休日に急変したとき、誰に相談すればいいか不安
- できるだけ在宅で看たいが、ひとりでは支えきれない
- 複数の事業所とのやりとりに疲れてしまった
対応できる医療的なケア
- 胃ろう
- 人工肛門
- たんの吸引
- 在宅酸素
- カテーテル管理
- 気管切開
- 中心静脈栄養
- インスリン注射
- 点滴
- 床ずれの処置
- 認知症のケア
- 末期がん
- お看取り
上記以外のご相談も承ります。「うちの場合はどうか」を、お電話でお聞かせください。
ご相談でよくうかがう、ご不安
言いにくいことほど、先にお答えしておきたいと思っています。
泊まりばかりになって、家に帰れなくなりませんか
かんたきの目的は「ご自宅での暮らしを続けること」です。泊まりは、そのために必要なときに使う手段と考えています。ご本人とご家族のご希望をうかがいながら、「家にいる時間」を守る組み立てをご提案します。
知らない人ばかりで、本人が不安がりそう
通いも、ご自宅への訪問も、泊まりの夜も、同じチームのスタッフが担当します。事業所ごとに顔ぶれが変わることがないので、認知症のある方でも関係を築きやすいのが特長です。
利用回数に制限はありますか
回数の制限は設けていません。ただし通い15名/泊まり9名という1日の定員がありますので、状況に応じて柔軟に調整させていただきます。
1日使っても30日使っても、同じ料金ですか
はい。介護保険の基本料金は1か月の定額です。ご利用日数が増えても基本料金は変わりません。お食事代・宿泊費・おむつ代などの実費は別途いただきます。料金表はこちら。
自宅で療養したいのですが、相談できますか
はい。ご自宅で安心して過ごしていただけるよう、看護師がケアの方法や見守りのポイントをお伝えします。ご家族が「これで合っているのか」と迷わずにすむよう、お手伝いします。
最期まで家で、と考えています。お願いできますか
終末期のご相談もお受けしています。同じ建物の1階に竹下医院、同じ階に訪問看護ステーションがあり、医師・看護師と近い距離で連携できます。ご希望をうかがったうえで、ご家族の心の準備も含めてお支えします。
まだ利用するか決めていないのですが
もちろん大丈夫です。「うちの場合は使えるのか」「いくらぐらいかかるのか」を知るだけでも構いません。見学だけのお越しも歓迎しています。ご家族様からでも、ケアマネジャー様からでもお受けしています。
久慈市の外に住んでいます
通常の事業実施地域は久慈市(山形地域を除く)です。それ以外の地域にお住まいの方も、別途ご相談に応じておりますので、まずはお問い合わせください。
かんたきの中でも、までっこを選ぶ理由
医師がすぐそこにいます
同じ建物の1階が竹下医院です。「気になることがある」を、その日のうちに医師へ相談できる距離にあります。
訪問看護ステーションが同じ階に
リハビリタウンくじ訪問看護ステーションが同じ2階にあり、看護の体制を厚く保てます。平成27年から地域の在宅を支えてきました。
法人内に施設もあります
特別養護老人ホーム結の里、グループホームぬくもり、老人保健施設など、法人内に複数の資源があります。状態が変わったときの行き先も一緒に考えられます。